2007年06月13日
『ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第9版)』バートン・マルキール
インデックス投資派の「聖典」に最新版が刊行されました。
第10章「行動ファイナンス派の新たな挑戦」、第13章「投資家のライフサイクルと投資戦略」を加えて、全体の30%ほどが新しくなっているとのことなので、早速読んでみました。
旧版を読んだ当時は海外投資の環境も整っておらず、国内株式へのインデックス投資には確信が持てない状況でしたが、井出正介氏の訳者あとがきにある「わが国の投資家にとってもっぱら啓蒙の書であった『ウォール街のランダム・ウォーカー』が、ようやく投資実践のためのバイブルになったのである」というのが実感できる投資環境になってきました。
もっとも、著者は「セミストロング型と特にストロング型の効率的市場理論に対する煮え切らない姿勢がたたって、私はいくつかの学者集団からは破門同様の扱いを受けている」そうで、個別株投資やアクティブファンド選択についてのアドバイスも最終章で記述しています。
13章「ライフサイクルと投資戦略」は興味深く読んだものの、本書にあるような年齢(および投資期間)に応じたアセット・アロケーション構成よりは、山崎元氏の『お金を増やす本当の常識』にある「取ることのできるリスクの大きさを決めるものは、主として財産的な余裕の大きさ」という主張のほうが妥当ではないかと思いました。
ともかく、個人投資家にとっては『聖典』であり『原典』ですから、受け売りの本を何冊も読むくらいなら、本書を読んでおいて損はないと思います。
ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
posted with amazlet on 07.06.13
バートン マルキール 井出 正介
日本経済新聞出版社 (2007/05/25)
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